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「……ここじゃ、ダメ」
拒むつもりもないのに、敢えてそんな言葉を口にすると
新井くんは「もう遅い」と意地悪な笑みを浮かべて、わたしの肌に指を滑らせた。
狭いソファの上で無理な姿勢で身体を繋げた。
身体を屈めて新井くんにキスを強請る。
そのまま揺さぶられるから、呼吸もままならなくて、ただ新井くんの首にしがみついた。
混ざり合う熱い吐息と淫らな水音がわたしの鼓膜を揺らす。
際限なく高められた身体は、もうすぐ限界に達するだろう。
失恋の傷は、新井くんが癒してくれた。
そして、その愛情に包まれて、わたしはこの上なく幸せを感じている。
これからも、きっと。
この愛は限りなく続いていくと信じられるのだ。
数ヵ月後、わたし達は結婚する。
神様の前で永遠の愛を誓って。
それから……。
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