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「ショーコさん、最近元気ないですね?どうかしたんですか?」
「そ、そう?」
彼と別れたことを隠して、会社では空元気を出していたけれど、健太郎はお見通しだったみたい。
「ちょっとね」
苦笑いで誤魔化すわたしに、健太郎は「週末だし、パッと飲みに行きますか」とわたしを誘った。
残業して会社を出たのは七時過ぎ、居酒屋が一番込み合う時間帯だ。
お気に入りの安くて美味しい居酒屋はどこも満席で入れなかった。
「しょうがないな。じゃ、居酒屋けんちゃんにでも行きますか?」
居酒屋けんちゃん?
そんなお店聞いたことないけど、健太郎の行きつけなら間違いないだろうと思って頷いた。
途中、コンビニでおつまみとビールを買い込む。
「ね、居酒屋けんちゃんってどこ?」
「俺のアパートです」
「……あ、そう」
男性の一人暮らしの部屋と聞いて、ちょっと躊躇う。
でも、まぁ、健太郎だし。別にいいか。と結局は着いていった。
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