第2章

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   「なにこれ、真っ赤じゃない」 最後にキツク吸われた箇所に指先で触れた。 ここに新井くんの唇が……。 ホテルでのことを思い出すと、頬がカーッと熱くなる。 新井くんとキスしたんだよね。 あの状況だったら、それ以上のことがあってもおかしくなかった。 それなのに、新井くんは……。 いやいや、その前にこれどうしよう。 休みの間に消えるかな? 熱い湯船に浸かったら、大丈夫だよね。 会社では制服に着替えるわけじゃないから、誰かに見られる心配はないけれど。 着替えやお風呂に入る度、どうしても新井くんとのキスを思い出してしまう。 ……まさか。 それが狙いとか? でも、何の為に?
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