第4章

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  アラームをセットしていたわけでもないのに、八時にパチリと目が覚めてしまった土曜日の朝。 休日ぐらいゆっくり寝ていたい。 ベッドの中でゴロゴロすること数分。 「あー、もうっ」 新井くんが本当に迎えに来たときに、このだらしない格好を見られたくなくて、慌ててベッドから抜け出した。 あれから新井くんは何もいってこなかったけど。 デートって今日だよね? 忘れてるのかな? 一応用意をしておくべき? 今日、どこに行くんだろう? というか、本当に迎えに来る? グダグダ考えてもしょうがないので、薄くメイクを施すとカジュアルな服装に着替えて新井くんを待った。
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