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「ちょっとやめてよ、それ言うの! 私だって直そうと頑張ってるんだからっ」
自分の顔が熱くなるのを感じる。
「あー、直そうとしても無理無理。絶対直んない。っていうか、それに気づいてないの結愛の彼氏くらいじゃない? 可愛いというか、可哀想というか……」
友達がやれやれと首を振る。
「絶対彼には言わないでよ? 今日だってデート断ったんだもん。平気って顔で」
「暴露しちゃえばいいのに。彼氏見てて可哀想に思うことあるもん」
「嫌よ恥ずかしい。絶対に秘密。絶対にバレないようにするの!」
そう言いながら、彼の顔を思い浮かべる。
私を見つめる笑顔の彼。
私のわがままに困り顔の彼。
私の甘えに照れ顔の彼。
全ての表情が、大好きで、愛おしい。
「彼氏の誕生日もうすぐなんでしょ? そのときぐらい、好きって言ってあげなよ?」
「……気が向けばね」
彼のことで、いつも頭がいっぱい。
彼だけに内緒の、私の欠点。
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