97人が本棚に入れています
本棚に追加
「宝来、あのチームは何だ?」
宝来も溜息をついた。
「かつて軍人であったという、幻のチームだよ。
個々というよりも、
あのチームワークが凄いよな」
欲しい場所に、指示がなくてもメンバーが待機している。
それも、タイミングも計ったように正確であった。
「手も足も出なかった…」
これ程までに完敗したのは、久し振りであった。
「…宝来、
食材購入の後に、手合わせを頼む」
体が鈍っているという問題ではない。
攻撃の、タイミングが合っていないのだ。
何故、合わないのかには理由がある。
「了解」
オウランドで食材を購入している時も、
政宗の隣には宝来が居た。
目の前で誘拐されたショックは大きいようで、
不機嫌な宝来は戦闘モードのままだった。
最初のコメントを投稿しよう!