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政宗が、宝来に試食させる。
堅いパンで、非常食のようだった。
「スープに付けて食べる」
味見が完了すると、政宗は庭に出た。
「宝来、手合せしてくれ」
「おうよ」
パンを齧ったままの宝来が、上着を脱いでやってきた。
「彼らは、教官だった。
でもな、ある時、作戦に参加して、
教え子の殆どを戦闘で失ったという」
以来、彼らは傭兵となり、仕事屋になった。
殉職という美しい響きとは異なり、
教え子は作戦で見殺し、そして捨石にされたのだ。
技のキレと、プロ意識。
個々の能力の高さに加え、
チームで動くと、その能力が数倍に感じる。
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