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「いいチームだよな」
政宗は、宝来と噛みあわない。
それは、
能力の差でもあるが、それだけではない。
「体術から頼む」
政宗が駆け上がり、上から宝来に舞い降りる。
宝来は、それを片手で受け止めて、
投げ飛ばす。
壁に足を付いた政宗は、そのまま木の枝に飛び乗った。
「宝来…手を抜くな」
「ここで、政宗に怪我をさせたら、
本末転倒だよな」
彼らは、チームだというのに、自由に動いていた。
それで、作戦になるというのは、不思議であった。
「宝来、天然体の位置は把握できるのだろう。
それが敗因の気がする」
宝来は、政宗に当たらないように、
戦闘中も無意識に避けていた。
そこを相手に突かれてしまったのだ。
そして宝来は、
政宗を庇い、タイミングが僅かに遅れる。
政宗が居ることで、単独よりも弱くなるのだ。
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