第三章 砂漠の薔薇3

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「俺に避けさせろ。全力でいけ」  政宗は、木から降りると、 宝来に蹴りを入れながら、宝来の反撃を避ける。 次の手をかわされた政宗は、 掴まれた腕を反動に空中へと舞いあがる。 そこから体勢を整えて、再び足で攻撃を開始する。 「悪くない。でも、軽い!」  宝来は、政宗の足を掴むと、壁に投げつけていた。 政宗は、空中で体勢を整えると、 壁に着地する。  そこに、すかさず宝来の拳が入っていた。 政宗は、消えると、屋根の上に現れる。 「死角を抜けるのか?」 「そうだ。残像だけ残す」  速い動きに感じるが、トリックも含まれる。  政宗と、宝来が睨み合う。 そこに、のんびりとした歩調で茶屋町が来ていた。
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