第三章 砂漠の薔薇3

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 雄は複数、そして常備存在しているのだから、 雄体の寄生であったことも考えられる。 「外壁在住の若者は全員、身体検査をすべきと、 ユカラに言ってみるか…」 「そうですね」  身体検査で、どう分かるのかは根拠がないが、 少なくとも。目が緑色になっていた場合は保護が必要であった。  ユカラは本当に、 身体検査を行い、有力候補を保護していた。  ユカラからの通信で、 保護したのは雄体であったと連絡があった。 「雌、雄、揃ったわけだ」  ユカラは満足かもしれない。 「メシにするか…」  政宗も宝来も、互いの欠点は分かった。 これ以上の訓練は、無駄な体力の消耗になる。
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