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「いい場所ではないからな…」
ジープでユカラまで行くと、
今日の通路の指定は、いつもは登りであるのに、
百階付近から排気ダストを通り、
ユカラの空間の上から飛び降りろであった。
基本、ユカラのシステムは光を必要としない。
暗闇の中で、小さな足場へ降り立てという、
無謀なものだった。
「まあ、どうにかはなる」
登っているよりも、時間は短縮できる。
政宗が飛び降りると、迷わず宝来も飛び降りていた。
政宗が、足場にランプを付けると、
暗闇でも関係なく宝来が周囲を確認していた。
「ユカラ、何の用だ?」
ユカラの内部には、
幾人もの脳だけが存在している。
その姿は見ることはできないが、
声は聞く事ができた。
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