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「ユカラは殺していない。
種子と分離しなければ、死んでいる。
分離の方法は、ユカラも検討したが、見つからなかった」
政宗は足場から、下に飛び降りた。
ミラレスの戦闘体の多くは、
重力無効という能力を持っている。
落ちても、死ぬということはない。
政宗は、軽く床に降り立っていた。
「雄体は、宿主を殺さない。
排出を待てばいいだけだ!」
ユカラの下部に降り立った政宗は、
仄かに光るカプセルの中で、眠る青年を見た。
腹部は膨れ上がったままで、
内臓の中に巨大な種子がある。
種子は発芽しておらず、
ラクビーボール大の濃い緑のものが、透けて見えていた。
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