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「政宗。
ユカラはブタを持っていない。
購入して飼育を求む」
肉は輸入に頼っていた。
結局、ユカラは人間の脳を持っていても、
心は失ってしまっていた。
人間を守っていても、
それは、システムであって母性愛ではない。
こうして、人が死んだとしても、
ユカラは何も感じていない。
そして、政宗の怒りも察知することはない。
「何匹必要なのだ?常備用意しておくか?」
砂漠で、既に牛を飼っているので、
ブタも一緒に飼うとしても、さほど問題はない。
「常備飼って欲しい。
期限を決めて、新しいブタを入れ、
古いブタは肉として、ユカラは買い取る。
最低五匹は欲しい」
「そうか…」
政宗は、種子の保存方法を、
江戸崎の情報から選択すると、そのままユカラに流した。
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