第三章 砂漠の薔薇3

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「情報料は、振り込んでおく」 「それでは、帰るよ」  政宗は、ユカラの指示で地下から外を目指した。 地下から出ることは、今まではほとんど無かったが、 配管のメンテ用通路を抜け、ジャンク街へと出た。  朝方のジャンク街は、静かであった。 誰も人が居ない。  ジャンク街から繁華街に抜けたが、 ネオンもなく、店の看板も中に仕舞い込まれていた。 道を埋め尽くすような、屋台もない。  その一角に、 朝食屋と書かれた店を見つけ、入ってみると、 意外にも人が多く居た。 メニューは、基本、粥だけで、 トッピングが壁に何種類か書かれていた。 ユカラの中は、カードで支払うが、 ここは現金だろう。
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