97人が本棚に入れています
本棚に追加
/442ページ
「情報料は、振り込んでおく」
「それでは、帰るよ」
政宗は、ユカラの指示で地下から外を目指した。
地下から出ることは、今まではほとんど無かったが、
配管のメンテ用通路を抜け、ジャンク街へと出た。
朝方のジャンク街は、静かであった。
誰も人が居ない。
ジャンク街から繁華街に抜けたが、
ネオンもなく、店の看板も中に仕舞い込まれていた。
道を埋め尽くすような、屋台もない。
その一角に、
朝食屋と書かれた店を見つけ、入ってみると、
意外にも人が多く居た。
メニューは、基本、粥だけで、
トッピングが壁に何種類か書かれていた。
ユカラの中は、カードで支払うが、
ここは現金だろう。
最初のコメントを投稿しよう!