序章

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『ヴォォォヴァァアォォォ!!』 七英雄が丘台から降りてきたのを見てからの様にゾンビ兵やアンデッド兵がうなり声を上げて向かってくる… 「相変わらず、アンデッドは好きになれねぇな…ミラージュ」 「ふむ、任せておくがいい」 ミラージュはショウ言葉に頷き、先頭に立つその手には膨大な赤い魔力が溜まっている… 「まずはドでかい花火を上げようかの…火属性第九階位魔法 《爆焔龍の大激昂》」 大龍を象った火焔が天高くから、魔王軍に爆焔を撒き散らしながら降り立つと無数の火柱が立つ… 第九階位魔法…この世にはありとあらゆる魔法が存在し、その全てが第一階位から第十階位と第極階位とある… 一つの魔法を極めるだけでもその者の人生をかけて始めて可能性が出るものであるのに… 「こんな雑兵どもに極階位なんて勿体無いわ!そうじゃの…聖なる闇に飲まれるがいいわ!!」 彼女、ミラージュ・スティグナはそのほとんどの魔法を極め、彼女は造る… 「右手には女神の息吹を、左手には死神の悪戯を…聖闇(セイアン)合成属性第十階位魔法 《死女神の処刑児戯》」 白き闇が暗き光が魔王軍を塵とかす…彼女は怠惰が化身…魔法の研究にこそ己が人生を捧げ続けている…六千年も己の時間を止めて… そんな彼女は魔法という面に置いて起源にして最新… そんな彼女だからこそ呼ばれる…【怠惰のマッドサイエンティスト】【原点進化(オリジンロード)】と… 「風化し土に還るがいいわい、右手には風帝の怒りを、左手には地帝の怒りを…山嵐(ヤマアラシ)合成第八階位魔法 《舞い踊るわ塵芥》」 彼女は笑う…数多の魔法を造り極める為に…戦争の狼煙を上げながら…
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