序章

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「ここは私たちに任せて先に行きな」 …雑魚の殲滅は任せてと…魔法を放っているミラージュに代わり五人に告げるリリス… 「いいのかよ?」 「邪魔すんなら撃ち殺すわよ」 確認するショウの眉間に愛銃を当てるリリス…少しでも魔力を温存しろ…そう言うに言えないリリスの優しさ… ショウは笑いながら言葉を続ける… 「…お前になら撃ち殺して貰ってもいいけど、ここは任せるわ」 「…わかればいいのよ…」 …ミラージュとリリスに何も言わずに魔王の城へと駆け出す… …勝つ戦、生きる戦…賛辞も激励もその想いに邪魔をするだけのもの… リリスが五人を見届けているとミラージュが声をかけてくる… 「相変わらずツンデレじゃの~?」 「は?ボケたの?楽に殺してあげようか?」 「遠慮させて貰おう…仲間を置いて死ぬ訳にもいかんて」 「…ふん、だったらさっさと終わらせるわよ…あんたから金返してもらわないといけないしね」 「ぬ…な、なんのことかの~?」 「…ナイゼン港の酒場で、あんた私に18万ベール(この世界の単価)負けてるわよ」 「ぬ…ぬう…もう少しまけて貰えたりは…」 「そう思うなら死ぬ気で働きなさい」 …ミラージュの魔法である程度減ったとは言えど…まだまだ敵は大軍…圧倒的死地をにて怠惰の魔女と憤怒のスナイパーが戦場を駆ける…
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