序章

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「…魔王城は五階構想、一人一殺で行けるでしょう…」 「むしろ奴らもそれを望んでいるのだろう…小賢しい奴らだ…」 「うずうずするで御座るな」 魔王城の一階広間に繋がる長い廊下を走っている途中でセレンティーヌ、ゼノヴィス、ツキカゲと話していると… ずっと一点を見つめているショウの隣を走っていたローが口を開く… 「先輩?何を見てるんですか?」 「反則じゃね?」 「えっ?何がですか?」 「あんなに形が良く素敵な大きさの果実が鎧の中だと言うのにあんなに激しく躍動するなんて俺は…俺は…」 「お前は何言っておるか!!」 何を話しているか理解したセレンティーヌは左手で胸部を押さえながら右手で無数の光の短剣を投げてくる… 「おいおい、そんな恥ずかしがるなよ…もっと恥ずかしいところを見てんだしさ~♪」 「っこの!馬鹿狼!ここで滅してくれる!!」 本気の殺しあいの喧嘩をする二人をしり目にゼノヴィスが最初のドアに手をかける… 「先いくぞ」 「ショウ!後で拙者のでよければ後で揉ませてあげるで御座るよ~!」 「マジで!?すぐ行くわ!」 「ショウ~!!」 (…ほっておこう…) …ゼノヴィスがドアを開けると、そこには… …和国庭園のような庭が広がっていて…茶をするようなところに… 「コレハ、英雄御一行…御待ちしておりまシタ…以上。」 …漆黒の鎧を纏いし魔族が茶を飲んでいた…
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