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三階…二階とは打って変わりジャングルになっている…一見すると入り組んでいるように見えるが、歩く所は舗装されている…
少し歩いて開けた所にて…
「オレ、四魔将…テキ、ダレ?」
…次の四魔将と相対していた…
「なんだ?あの馬鹿は?見てて不愉快だな」
「しかし、強いですね…」
「タイプ的に頼んでいいかゼフィー?」
「幼名で呼ぶな、まぁ順番的に我の番であろう…」
…ゼノヴィスはそう言うと、首を軽く回しながら言葉を続ける…
…26貴族の長ならびに最強の一族と言われる獅子人の長でもある彼は…“恐怖の対象”であった…
生まれながらの天才…成長する天才…最強の天才…彼を支えてくれたのはフェルアリス国王と、ショウであった…
己を変えてくれた二人の為に俺は立ち続ける…そう心に刻んでいる…
「セレン、また胸でかくなった?」
「何を言っておるか!!」
(言うつもりは絶対にないがな…)
…そんなことを考えながらも口喧嘩する二人が四階に上がっていくのを見届け、四魔将に向かって口を開く…
「待たせたな」
「マッタ、ハヤク、コロシアウ」
(…一階の死霊と二階の骸騎士と比べ、随分と好戦的だな…鬼族だからか?ツキカゲも我らの中だと好戦的な部類だしな…)
「ヨソミ、キケン」
「ん?」
…ゼノヴィスが相手を分析していると、相手は殴る寸前の所まで来ていた…ゼノヴィスは難なくかわすのだが、それが彼の逆鱗に触れる…
「…騎士の矜持にも乗っとれぬ不届きものが、我に傷を付けようなど愚の極み!」
全ては己を中心に…【傲慢の傍若無人】【獅子奮迅】が構える…王より預かりし聖斧を置いて…
「貴様に武器など不要!我はフェルアリス王国 円卓12騎士筆頭 ゼノヴィス・Z・レオンヴェール!我が元にひれ伏せ」
「オレ、四魔将、【魔拳瞬将】、ゴギガ・ガガギゴ、コロシアウ」
彼は笑う、この世に君臨し続けるために…象徴であり続けるために…全てを生物の頂点に立つために…
彼は誇りを守り抜く…
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