序章

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「我は真っ直ぐだ…」 「行くのかよゼフィー」 …リリス達を見届けると、ゼノヴィスは自国に戻ろうと動き出そうとするが、ショウが声をかける… 「幼名で呼ぶな…無論だ、我が牙は王の為にある…そもそも、帝国軍人の貴様らと一緒にいる理由が最早無い」 …世界平定を掲げる【イーストグレン帝国】と【フェルアリス王国】…掲げる理念は一緒だが、根本的な思想がぶつかる原因となる… 【圧倒的な力による支配】と【絶対的な力による支配】 軍力、兵力、武力、知力と…最初は小さな国であったイーストグレン帝国は色んな力を取り入れ大きくなった… 現皇帝 ジュダ・ル・イーストグレンはこう言った… 「常に進化する我が国が世界の王に相応しい」 王剣エクスカリバーに選ばれ、守護し、使いこなし…まさに英雄王として相応しい力を持ち大国として現在まであり続けた… 現国王 アーサー・ペンドラゴン・フェルアリス・XIII世はこう言った… 「王国が世界の王でいる事は当然の事だ」 決して交わらない思想…だからこそショウは言う… 「なら、最初に会うのは俺達だな」 戦場での再会を… 「…貴様らが帝国から離れればいいだけだ…」 「出来ねぇ相談だな…俺がしたくてもマリアが許してくれねぇよ」 「…《現世の聖女》か…ならば仕方ないか…」 「頑固だからな…あんまり駄々こねるとハグさせてくれなくなる」 「…ふん…なれば覚悟しているがいい…」 ショウとゼノヴィスは互いに笑うと拳をぶつけ合う…やるからには全力で… たとえどちらが、死ぬことになろうとも…笑いあえるように…
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