序章

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「私からも聞こう、ショウ…お前はこの戦争で何を手にする?」 女王騎士は問う、死すらを本能とする若き帝に… 「ん?決まってんだろ?今が気に入らねぇから全てをぶっ壊して、今の世界に出来なかったもん全てを手にする為だよ」 若き帝は答える、我こそが“強欲”だと… 【七英雄】今でこそ聞こえは良いが、その実態は各々が大罪を背負う可能性を持つ異常性のある者達であった… 大罪人…大罪に身も心も堕ち、その大罪の道化になってしまうもの…力や技、魔力に優れる者ほど大罪に染まった時、堕ちてしまうものなのだが… 彼らは己の大罪を理解し使いこなしている…だからこその英雄なのだろう。 「さぁて、あちらさんも痺れを切らしてるみたいだし?始めようか?」 ショウの声と共に全員が丘台から飛び降りる… 「さぁ~て…魔王軍の皆さん、今宵は楽しみましょう…世にも楽しく」 「奇妙で」 「斬新で」 「優雅で」 「複雑で」 「妖しく」 「尊い…」 『パーティーの始まりだ!!』 戦争の火蓋が切って落とされる。
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