桜

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　メーナ一家は無事だった。みんなが喜んだ。
｢良かった！　良かった！　無事で何よりだ！　良かった！｣と村長。
　男たちも心から喜んだ。
｢本当に良かったです！　喜びの笑顔が見られて何よりです！｣
　メーナの両親は心から感謝した。
｢ありがとうございます！　ありがとうございます！　皆さんは命の恩人です。本当にありがとうございます！｣
　メーナも心から感謝した。
｢皆さんありがとう！　私たちは生きています。嬉しいです！　ありがとう！｣
　男たちは喜びの声で、
｢メーナ、無事で良かった！　喜びの笑顔が見られて良かった！｣
｢ありがとう！｣
　住民もメーナを励ました。
｢メーナ、無事で良かった。喜びの笑顔が見られて何よりだよ。本当に良かった！｣
　その人は男たちに続けた。
｢君たちの善意には心から感謝するよ。ありがとう！　善意と真心をありがとう！　お蔭で助かったよ。ありがとう！　それから桜のお守り、済まないよ。心から感謝している。我々は手伝いたいんだがね、あの桜の前に行くと恐怖に怯える気がするよ。でもな、我々はあの桜が咲く事、心から願っているよ。桜は我々の幸せのシンボルなんだ｣
｢そうだ。わしもあの桜が咲く事、心から願っているよ。それから君たちの頑張りに心から感謝しているよ。ありがたいよ！｣
　男たちは心から喜んだ。
｢ありがとうございます！　あの桜、一杯蕾を付けています。美しく咲きますよきっと。我々も見たいです。さぞ見事に咲くでしょう｣
　一同心から喜んだ。あの桜が咲く事は誰もが心から望んでいた。老夫婦の爺やが言った。
｢あの桜はな、五十年間花一つ咲かなかった。本当に寂しかったよ。言葉では表せない位寂しかった。この五十年ずっと待ち侘びた。五十年前、見事に咲いていたよ。わしと婆さんが結ばれた年じゃ。あれから五十年､咲くのをずっと待ち侘びたよ。あの桜が咲かなかった事がな､わしらの一番大切な一つがないような気がするよ｡なぁ、婆さん？｣