2015夏

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『ママ、おはよう…。 めちゃ眠いわ~。昨日ね、』 顔は眠そうだけど、口だけは朝からよく動く(^^; 『あ~ちゃん、お喋りよりも髪のブローを早くしないと遅れるよ?』 毎朝、この一声もかけないとダメな娘…。この一言でやっと本格的に起動する。 『あぁ!ヤバッ! 急いでドライヤーしないと、髪がめちゃ跳ねとう!』 やっと洗面台に行く娘。 その間に私も支度。 そして、 『あーちゃん! ママはもう出るからお兄ちゃんを起こしてきて!』 『はぁい! お兄ちゃんもさぁ、愛梨みたいに、もっと早く起きればいいのにね。』 『だって、たかちゃんは学校が近いから7時に起きても間に合うんだから。 それなのに明日からたかちゃんには早く起きて、愛梨を起こしてもらうようお願いしてるんだから、そんなこと言わないの。』 『愛梨の目覚まし、音が小さいっちゃんねぇ。』 あれこれと本当によく言葉が出るなぁって関心する(* ̄ー ̄) 『わかったから、早く起こしてきて。 もう、ママは行かないといけないから。』 そう言って、私はスーツケースにロックをかける。 お財布は持った。パソコンも入れた。資料も入れてる。 よし、OK! もう6:40。 靴を履いていると、貴広が下りてきた。 『母さん、おはよう。 気を付けてな! あっ、スーツケース外まで持っていってやるよ。』 寝起きのいい貴広はすぐに動く。 すると、 『愛梨が持っていってあげるよ! お兄ちゃんはご飯食べときっ!』 兄妹でこんなやり取りするなんて、本当にお子ちゃま。見ていていつも笑ってしまう。 『二人ともありがとう。 じゃあ、あ~ちゃん、荷物は重いけど大丈夫?』 『うん。 こんなの、愛梨にかかったら何でもないよ。』 と、自信満々で答える娘にまた笑えてくる。 『あ~ちゃん、ありがとう♪ じゃあ、行ってくるね!』
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