セカンドバースデー

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 生まれ変わりたい。  私は切実なほどに、そう想っていた。  今までの自分から、決別したい。  それは別に"ワタシ"のことを言っているわけではない。  ワタシは今まで、私を守ってくれた。  例えるならそう、親友のようなものだ。  だから私は、ワタシを排除するようなことはしない。  ずっとずっと、隣に寄り添って欲しいと願っている。  決別したいのは、弱い弱い守られなければ生きていけない、私自身だ。 「さー、なに飲むよ?」 「…………」  そんな真面目な考察とは別に、切間はダラダラとした様子で冷蔵庫を物色していた。  まったくひとの家に来てるっていうのに、遠慮がない。 「ん、どうしたん暗戸っち?」 「なんでもない……っていうか、ここ切間の家じゃないよ?」 「ンなこた知ってるっての。なに? 今のギャグ? ヒャハハ、ちょいウケだな」
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