「抱きたい男」side HiBIKI 5

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★ 言いようのないもやもやが、胸の中に広がる。 俺の隣で、ダンサーたちが、ショットグラスに火をつけて遊んでいた。 俺は、まだ火が灯される前のショットグラスの一つをひっつかむ。 端から立て続けに、ずらりと並んだショットグラスの中身を空けていった。 無心にグラス傾けていると、エキサイティングなショーでも見るかのように、 ギャラリーができた。 俺の胃に収まっていくウォッカに賞賛の声が沸く。 もっと飲めと囃子立てられたが、喉が焼けるほどに熱いし、 頭は割れそうで、しかも眠気まで襲ってくる始末だ。 「ストップ」 グラスに注ごうとする細長いスティールの注ぎ口を、 手で制した。 視界の端にいる長い脚に視線が向く。
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