銀河戦国記ノヴァルナ設定集【用語編】

【新封建主義】

　しんほうけんしゅぎ：ヤヴァルト星系第三惑星キヨウにおいて発生した政治形態。ネットワークシステムによる社会政策/情報処理の高度集中管理から変異した。
　恒星間航行や恒星間通信を、銀河皇国から任命された各宙域ごとの、総督と総督府が管理する事で、これらを迅速に運営する、ヤヴァルト銀河皇国の中央集権体制。

　民主主義の弱点である行政・経済施策の遅滞を解消するため、高い権限を持った総督と総督府が、ＮＮＬ(ニューロネットライン)を利用し、宙域社会を運営していくのが目的であった。その根幹となったのが、恒星間の移動を容易にする超空間転移ゲートと、光速を超えられない電波を、他星系まで短時間で送る超空間通信サーバーの直接管理であり、これらの使用料が各種税金とともに、銀河皇国を支えているのである。

　しかし『ヤヴァルト銀河協約』による宙域総督の貴族化、いわゆる星大名化以降は、超空間転移ゲートと超空間通信サーバーは銀河皇国直轄となり、今では『新封建主義』とは名ばかりの、旧来の封建主義とほぼ同様の中身に先祖帰りしている。

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