episode175 酔狂サーカス②

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現金な神父め。 「人寄せパンダになるなんてごめんです」 「地下に戻って何する気だ?もう十分耽ったろ?」 腕を引き 僕だけに聞こえる小声でいやらしく囁く。 結局 「私の話が終わったらこの箱を持って回れ」 言い争う気力もなく 「クソ……」 献金箱を手渡された僕は 大人しく教会の一番後ろの席へ腰を下ろした。 直に厳かなオルガンの音が鳴って 朝の礼拝が始まった。 「おはようございます、みなさん」 神父が祭壇に立ち 鼻につく掠れ声で語り始めた。 その時だった。
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