living.11

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「イヤ、ホント、あんたが他人と住めるなんてね」 「あたしもビックリだよ」 平日の休み。 久しぶりに月海とも休みが重なって、七夕も一緒に外でランチタイム。 「もうどれくらいになるの?」 「そうですねぇ、そろそろニヶ月くらいだと思います」 しかしそこにはなぜか雷もいたりして。 まぁ、あえて深く追究はしない。 めんどくさいですから。 今日もまたメガネをかけていないだけで、変装なんかひとっつもしてなくて。 だからね? バレた時のとばっちりとか、あたしはイヤなんですよ。 ホントに自分のこと自覚してもらいたい。 「そんなに経つんなら、何か心境の変化的なものは?」 雷がついてきたりするから、話題がずっとこんなのばっかり。 あたしが何も言わないからここぞとばかりに雷に聞いてる。 なぜかニ人に心を開いちゃった雷は、ニコニコと近況を報告。 そんな報告しなくていいし、なぜ心を開いてしまったのか。 「それが、聞いてくれます?あげはさんって、僕がどんなにスキだって言っても聞いてくれないんですよ」 だって、ソレってオトすためでしょ? 最近そんなことほとんど忘れてるけど。 「今や完全ムシです、僕泣いていいですか?」 シュンッとしょげてこっちを見るけど、その目はなかなかに楽しそうで。 一人呆れて浅くため息。
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