1067人が本棚に入れています
本棚に追加
「イヤ、ホント、あんたが他人と住めるなんてね」
「あたしもビックリだよ」
平日の休み。
久しぶりに月海とも休みが重なって、七夕も一緒に外でランチタイム。
「もうどれくらいになるの?」
「そうですねぇ、そろそろニヶ月くらいだと思います」
しかしそこにはなぜか雷もいたりして。
まぁ、あえて深く追究はしない。
めんどくさいですから。
今日もまたメガネをかけていないだけで、変装なんかひとっつもしてなくて。
だからね?
バレた時のとばっちりとか、あたしはイヤなんですよ。
ホントに自分のこと自覚してもらいたい。
「そんなに経つんなら、何か心境の変化的なものは?」
雷がついてきたりするから、話題がずっとこんなのばっかり。
あたしが何も言わないからここぞとばかりに雷に聞いてる。
なぜかニ人に心を開いちゃった雷は、ニコニコと近況を報告。
そんな報告しなくていいし、なぜ心を開いてしまったのか。
「それが、聞いてくれます?あげはさんって、僕がどんなにスキだって言っても聞いてくれないんですよ」
だって、ソレってオトすためでしょ?
最近そんなことほとんど忘れてるけど。
「今や完全ムシです、僕泣いていいですか?」
シュンッとしょげてこっちを見るけど、その目はなかなかに楽しそうで。
一人呆れて浅くため息。
最初のコメントを投稿しよう!