living.11

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「否定もフォローもできないのがあげはじゃないの」 親友のクセに雷の肩を持つなんて… なんてハクジョーなヤツらだ。 「七夕もそう思うわよね?」 「あげはちゃんは今のままでいいと思うの」 ……この天然め…… 言ってることは優しいけど、ソレって否定も肯定もしてないじゃない。 にこやかな笑みを浮かべてる七夕が、一番タチが悪い気がする。 「あげはさんって他人にキョーミないですよね」 「ない」 即座にキッパリと言い切ればなんだか苦笑い。 否定してほしかったのかしら? でも、ウソをついたところで、結局いつかはわかることなんだし。 いちいち否定するのもめんどくさいし? 「今に始まったことじゃないものね」 「うん、ちっちゃい頃からだよね」 ニ人はきっとあたし…というより雷で遊んでる。 それは別にいいんだけど、あたしの話で遊ばないで。 結局、あたしも遊ばれているようなもの。 全く面白くないから。 「そんな…ちっちゃい頃からなんて…あげはさん、ヒトとして大丈夫?」 「うるさい」 そんなことあたしが一番よくわかってる。 だから、言われたくない。 「っていうか、あんたはそんなあげはがスキなんでしょ?」 「ハイ、スキです」
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