living.12

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「ある意味、プロポーズね」 「ちょっと月海、何言うかな」 「あげはさんのDNA受け継いでたとしても僕は文句言いませんよ?」 寧ろ、ミニあげはさんを見てみたい。 ぜったいカワイイと思う。 カワイすぎて溺愛しそう、たとえ俺との子じゃなくても。 「イヤ、あんた達、勝手に話進めないでくれる?」 「え?ミニあげはさん見れないんですか?」 「何ソレ…」 「ミニはあたしも見たい~」 七夕さんの同意は得られたけど、あげはさんと月海さんは冷たい感じの視線を向けてくる。 月海さんもなんだかんだと察しはいいからなぁ。 きっと七夕さんはホンキで見たがってると思うけど。 「ないから」 キッパリと言い切られてしまった。 「えー、もったいないです~。赤ちゃん産んでくださいよ~」 否定されても言い続けてやる。 いっさいそんな関係ではないけれど。 口で言うだけはタダ。 「私、新生児室前でプロポーズしたヒトって初めて見た」 「ウチの子見てそんなに感動してくれたんだね」 はっ、そうか、さっき言われた時はなんとも思わなかったけど。 これってプロポーズ的なことになるのか。 あ、ヤ、ソレはまぁ、勢いみたいなもので。 そうは言っても、誰ももう気にしてない。 「だからさ、勝手に話を進めないで」 イヤ、何も進んでないと思うけど。 「退院したら抱っこしにおいでよ」 「ハイ、ぜひ行かせてもらいますね」 「…もう、あんた達勝手にして」
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