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「ある意味、プロポーズね」
「ちょっと月海、何言うかな」
「あげはさんのDNA受け継いでたとしても僕は文句言いませんよ?」
寧ろ、ミニあげはさんを見てみたい。
ぜったいカワイイと思う。
カワイすぎて溺愛しそう、たとえ俺との子じゃなくても。
「イヤ、あんた達、勝手に話進めないでくれる?」
「え?ミニあげはさん見れないんですか?」
「何ソレ…」
「ミニはあたしも見たい~」
七夕さんの同意は得られたけど、あげはさんと月海さんは冷たい感じの視線を向けてくる。
月海さんもなんだかんだと察しはいいからなぁ。
きっと七夕さんはホンキで見たがってると思うけど。
「ないから」
キッパリと言い切られてしまった。
「えー、もったいないです~。赤ちゃん産んでくださいよ~」
否定されても言い続けてやる。
いっさいそんな関係ではないけれど。
口で言うだけはタダ。
「私、新生児室前でプロポーズしたヒトって初めて見た」
「ウチの子見てそんなに感動してくれたんだね」
はっ、そうか、さっき言われた時はなんとも思わなかったけど。
これってプロポーズ的なことになるのか。
あ、ヤ、ソレはまぁ、勢いみたいなもので。
そうは言っても、誰ももう気にしてない。
「だからさ、勝手に話を進めないで」
イヤ、何も進んでないと思うけど。
「退院したら抱っこしにおいでよ」
「ハイ、ぜひ行かせてもらいますね」
「…もう、あんた達勝手にして」
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