living.14

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「雷のガンバリじゃない?」 「え、俺次第ってこと?」 まぁ、そうなんだろうけど。 でもそこは、あげはさんにもがんばってもらわないと。 おもいっきり他人任せに聞こえたけどね。 「──あっ!」 「何?」 ふと声を上げる俺に、腕の中で上目遣い。 思うように動くと思ったばかりで、そのまま軽くキス。 ただ、もう動揺もしてくれない。 順応するの早すぎデス… 「駐車場で北馬さん待ってるの忘れてた」 「あぁ、とっくに帰ってるわよ」 「なんでわかるの」 「今日、雷をここに連れて来てもらう約束だったから」 あの時感じたのは間違いじゃなかったんだ。 まぁ強引にでもしないと、いつまでも帰って来れなかったと思うけど。 「帰ってるならいいや。そんなことよりあげはさん、俺ハラ減った」 「カレーならあるけど?」 「食べる」 この先、まだ一緒にいるヒト。 いつだったか、そんなことを思ったことがある。 これからは、一生一緒にいるヒト。 「スキだよ、あげはさん」 「はいはい」 気持ちを伝えても、当分はこうやってはぐらかされるんだろうけど。 いつかはぐらかされることができないようにしてやる。
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