living.3

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「七夕から聞いてない?」 「は?何を?」 だから、引っ張んなくていいから、言いたいことを簡潔に言ってくれ。 「……三人目だって!イヤ、喜ばしいことだよ!けどさぁ!普通三人目にもなって実家帰って来る!?帰って来てもいいけど、せめて臨月になってからじゃない!?」 月海、ヒートアップ。 横で雷がビックリして目をパチクリさせてる。 そりゃまぁ急に大声出されたらビックリするだろうけど。 「一通り言ったらスッキリするから言わせとけばいいよ。口挟まなくていいし」 「え、いいんですか?」 「言いたいだけ」 困惑する雷を尻目にのんびりとお茶を一口。 「ここ紹介して帰ったら家にいんだよ、バカ藍河が!冬李さんの言った通りだったよ!」 ってか七夕ちゃん、妊娠したってあたし聞いてない。 別に聞かなくてもいいけど。 気にしないけど、周りがうるさいんだから。 「三人目とか…三人目とか!私の七夕がぁ……」 昔っから月海は七夕を溺愛してる。 高三で藍河さんとつきあうってなった時はまだよかったけど、二十歳で結婚するってなった時は家を破壊しかけたほど。 「…まぁ、いいじゃない。これから生まれるまでは七夕が家にいるんでしょ?」 「そうだけど!藍河がいると思うだけでハラ立つ!」
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