living.5

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洗い終わってそんなことを考えてると、ピンポーンと玄関のチャイムの鳴る音。 はい? 雷は今出て行ったけど、わざわざチャイムを鳴らすことはしないと思う。 カギ持ってるし。 ……ってことは、誰? 「はい、どな……」 『あげはちゃ~ん』 さえぎるな、この天然め。 確認して出ればよかった… 「……カギ開けたから」 なぜ、なぜここに来る。 誰がここを教えた…月海か?ぜったい月海だな。 いつか来るとは思ってたよ。 だけど、こんなに早いなんて思わない。 まぁ、来たものは仕方ない、か。 雷が仕事行ってくれてたのは好都合だったかも。 ……や、昨日ね月海で体力消耗させちゃったハズだし。 見ればすぐわかるだろう、テレビ大好きだし七夕は。 はぁ……っと無意識にため息が出る。 「イラッシャイマセ」 そろそろだろうと思って玄関を開ければ、案の定チャイムを押す寸前。 「あげはちゃん、機嫌悪い?」 「イヤ、眠いだけ」 「ならよかった」 何がだよ。 「お邪魔します」 「まだ散らかってるからね」 「あげはちゃんの部屋はどこ?」 「ヒトの話を聞け」 ほんっと、昔から変わらない。 性格も容姿も何もかも。 「あ、これ引っ越し祝い~」 この引っ越しを祝われたくなんかないって。 真実なんか言えないから仕方ないのかもだけど! 言ってもいいけど、まぁ…いつか。 「……どうも」 リビングにて受け取ったソレは、なんだか重たいですね? 食器、とかそんな感じ。 たぶん、あたしの話は月海から聞いてるんだろう。 簡単にお見合い相手と同居、とかなんとか。
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