living.5

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「大丈夫、月海ちゃんが来てくれるって」 待て、いつ連絡した。 てかなぜ、ダンナじゃなくて義妹が来る。 イヤ、きっと、どっちが迎えに来るか揉めて、第三者にじゃんけんで決めろと言われたに違いない。 きっとそうだ、間違いなく。 「明日、あたしも一緒に行くね」 「体調悪いんじゃないの?」 「朝ならマシな方だから、九時にここに来るね」 早くないかと抗議しようとすれば、けたたましく鳴り響くチャイムの音。 ……仕事はどうしたよ、月海。 「ここに来る途中で連絡あったから来るの早かったね」 「あぁ……そういうこと」 もう、なんだろ、呆れるしかない。 とりあえずうるさいからカギを開けるけれど。 できることならば早々に帰っていただこう。 正直、ウザいから。 「仕事してるの?」 カギ開けてからここまで来るの早かったわね。 どうせ、エレベーター以外は走ったんでしょうけど。 なぜか息切れてるし。 そんなに走るスペースないと思うんだけど。 きっとここに来るまでも走って来たんだろうな。
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