1065人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
「してる……」
「月海ちゃん、来てくれてありがとう」
ソファーに崩れ落ちる月海に、七夕の笑顔のお礼。
その笑顔だけで月海の体力が復活。
渡した水をいっきに飲み干して。
「七夕のためならどこへだって行ってあげるわ!」
復活しなくてよかったのに、うるさいから。
「わかったわかった、帰れ」
「今来たばっかのヒトに対する態度か」
「気にすんな」
コレがあたしだしね~。
ソレをこのニ人は知ってるからソレ以上何も言わないし。
「七夕の悪阻がひどくなる前に帰ればって言ってんの。あんた経験者なんだからわかるでしょ」
「わかってるわよ。じゃあね、あげは」
一難、去ったって感じ?
玄関でニ人を見送り小さくため息。
別にニ人がイヤなわけじゃないんだけど、たまについていけない時があったりなかったり。
まぁ、気にしてたらあたしの友達になってないか。
「……あぁ、洗濯物干さなきゃ」
最初のコメントを投稿しよう!