living.7

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「仕事ってそんなに早く見つかるもの?」 「ヤ、あたしもゆっくり探すつもりだったよ」 眉を寄せ、なぜか雷が苦難の表情を浮かべる。 「ソレっていかがわしい仕事…とか?」 きっと、心配してくれてのお言葉。 だけど今のあたしには、心配してくれるその言葉がウソかホントかなんてわかんない。 「ちっがうわよ。個人で経営してる雑貨屋」 「なんで雑貨屋?」 「七夕の…あ、親友の紹介」 「…な、ゆさん?」 「そ、この間月海がワイワイ言ってたでしょ」 あ~、とうなずく雷は、そこら辺のことは覚えてるよう。 まぁ、あんな強烈なの、なかなか忘れられないわよね。 初対面の人間の前でおもいっきり愚痴ってたし、しかも月海を怒らせてたし。 「そうなんだ、じゃあ、がんばって?」 「え、めんどくさい」 即座に言い返せば苦笑いを浮かべて。 がんばるわよ、テキドにね。 でも別にそれは言うつもりはないけど。 「さて、今日も食材はありません。お夕飯なんにする?」 「買い物?」 「うん、行ってくる」 今日帰って来るってわかってたなら、昨日もうちょっと買ってきたのに。 全く、イヤになる職業ね。 だから連絡欲しかったのよ。 「俺も一緒に行こうか?」 …こういう発言をしてくるヤツは、自分の人気度をわかってらっしゃらない。 イヤ、わかってるかもだけど。
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