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いいのかしらね。
げーのーじんが堂々とつきあってもない人間と手を繋いで歩く、というのは。
どこかで誰かにバレたって知らないわよ?
スーパーについて、嬉々としてカゴを持つ雷。
今日はなぜそんなに楽しそうなのか。
この間とは全く違う態度に、こっちは眉を潜めるしかない。
どうせ聞いたって答えは返ってこないだろう。
っていうか、期待してない。
「あげはさん、真夏に鍋って美味しくない?」
「鍋はいつ食べても美味しいよ」
「じゃあ、決定で」
……イヤイヤ、待て待て。
「今日そんなモノ食べたら死ぬ」
「イヤ、死なないし」
「何言ってんの?お盆前に最高気温更新したんだよ?」
そう言えば、だから?みたいな顔してくる。
バカじゃないの?
「こっんな暑い日に鍋なんて食べたくない。汗かきすぎて倒れるわ」
「汗かいたところで倒れないと思うけど…」
「鍋もないしソレは寒くなってから!今日はなんか冷たいモノ!」
って意気込んで言ったはいいけど、昨日の夕飯が冷麺だったしニ日続けて同じのはイヤだし。
どうしよう…?
「冷たい…じゃあ、パスタ?」
「あー、ハイ、りょーかい」
悩んでると隣からリクエストがきて、作れないこともないから了承したけど、ニ日続けての麺かぁ…
まぁ、いっか、モノは違うし。
ではまずパスタを。
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