living.7

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「あ、ねぇ、明日は何時から仕事?」 「ん?明日は久しぶりのオフだけど?」 移動しながら聞けば、キョロキョロと辺りを見回しながら返事をしてくる。 なんだか目が輝いていて楽しそう。 「……明日、あたしいないんだけど」 「一日中?」 「そ、仕事は十時からだし終わったら帰るけど、すぐに出るから」 まぁ、子供じゃないんだし、別にあたしがいなくたってねぇ。 何もできないヒト、ではないはず? そういえばまともに一緒にいたことないから知らないや。 「なんで?」 「高校のね、同窓会があるの」 「あ、いいなぁ、俺も行きたい」 ……は? そんなこと言うなんて思わないから、驚いて持っていたトマトを落としそうになった。 「あっぶな、トマト落とすとこだった」 ただの同居人の同窓会についてきて何が楽しいのか。 「そんなに驚くこと言った?」 自覚、ないのか。 ホントにビックリしたのに。 「関係ないのに来て楽しいとか思わないし、それに月海もいるから」 月海の名前を出せば引きつる表情。 若干…というか確実にトラウマになってるっぽい。 初対面でアレだったしね。 「たまの休みなんだからゆっくりしてればいいよ」 レジにて支払いをしていれば、なぜかつまらなそうな顔をしている。 周り誰も知らない同窓会になんで来たがるのか。 理解不能。
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