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「雷!オムライス冷めるから早く起きて!」
「……んぁ?」
オム……?
「雷ってば!」
「……あれ?あげはさんがいる……?」
目を開けると腰に手をあてているあげはさんの姿。
若干、キレ気味?
「もう!時間ないから行くからね!」
「ぅえ?何時?」
「十九時前」
起き上がりながら聞けば、プリプリとした口調で答えてくれる。
ってか、え?
俺、何時間寝てたんだ?
「っあ!洗濯物!」
「取り込んだわよとっくに。オムライス、ちゃんと食べるように、じゃね」
「ごめんなさい、いってらっしゃい」
朝と同じように玄関で見送るけど、あれ?着替えてる。
まぁ、同窓会って言ってたし、それなりな格好するか。
それにしても、普段よりカワイい感じ。
……ホントに俺以外にクドかれることのないように祈ろう。
こんなことを思いだすってことは、俺自身あのヒトにどこか惹かれてるんだろうか。
恋愛とかそんなんじゃなくて、ヒトとして?
でも今はまだ、考えたくない、こと。
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