其之弐 気付いてみれば…

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洗いっこしたりふざけて胸に触れてみたり、お湯を掛け合ったりしながらまったりと過ごすバスタイムここまでまともに2人で入ったのは1年ぶりくらいかも知れない…対峙する様に浴槽へ入った2人は窓越しに見える月を見たり雑談をしながら時間を過ごして行く。 「なんだかまったりだね~」 「まぁ、2人きりだし良いんじゃない?」 「それもそっか(笑)」 「てか雪穂…どうするの?」 「あーね…いっそここでしちゃおっか?」 「えーっ!うちら裸だよ?…な、何だか恥ずかしいんだけど」 「だから良いんじゃん…何れさ、私達男の子とこんな事するかも知れないんだよ、照れても仕方なくない?」 「それはそーだけど…」 「ましてやうちらは姉妹なんだから恥ずかしいとかないっしょ?」 「ま。まぁ…でも、裸ってさ…何か服着てる時と違わない?何か全て見られてるよーな、変な感覚」 「言われてみると…」 最近ふと思う事がある、双子の姉妹なのに相手の事が知りたくなったり、身体の事に興味が出たり、普通これまでならそんな感覚はなかった、でも、最近になって女を意識してるのか相手の事が気になりだしているのは、きっと思春期独特の感情かも知れない…明穂がそう思えば雪穂にもそれが伝わる…以心伝心とゆーのは双子だからこそ強く感じる事なのだろうか…お互いに生まれたままの姿を見ているとどーしても頭に浮かび上がる疑問の答えが欲しくなる。 改めて見るお互いの裸は何時もと違うものの様に感じていた。
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