其之参百合と小百合

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初めて触れ合ったのは…そう、小学生の頃の話。 小学校も5年生になるとその身体は微妙に女性になる…早い子はこの頃から女性特有の生理が始まる子も居て、下半身だって大人に近付いてくる。 その頃の私達は女同士でも特に仲が良くて、どこに行くのも何をやるのも一緒だった。 そんな2人の興味と言えば初めて着けた下着のカラーやデザイン、ファッションとか、異性への興味なんだけど…私達は少し違って、お互いの事ばかり気にして居た。 そんな小さな不思議が触れ合う切っ掛けになった。 「どっちが大きいかな?」 「変わらなくなーい?」 「うーん…」 良くある仲良し同士の比べっ子がお互いの身体の作りに興味が映り、今度はお互いの身体を触って見たり…と。 それこそ胸やら下半身やらとドンドン興味が深まるばかりで気付けば触りっ子に発展した。 それが初めて。 「普通じゃないかもね…私達」 「普通じゃないね…でもさ、興味あるんだからしかたなくない?百合じゃなきゃしないわよ」 「私も小百合なら許せるかな…良く知ってるもの同士だし、単なる興味本位だし」 「そうそう」 けれど、そんな比べっ子は繰り返しを重ねる度にだんだんと違う方向に向いていった。 別に男の子に興味がないわけでもないけど…
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