其之弐 気付いてみれば…

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そして、そんな2人は仲が良い… 「練習ったって…どーするの?」 「すれば良いんだよ…キス」 「今ここで?」 「以外にどこでするのよそんな恥ずかしい事、自分達の部屋だから出来るんじゃん!お父さんもお母さんも居ないんだし…ってあれ?今日は何でいないんだろう?」 「えーっ!忘れたの…雪穂?」 「うん、忘れた(笑)」 「今日はお父さんとお母さんの結婚記念日で二泊三日の旅行じゃない…」 「あ!そっかぁ…」 毎年、2人は結婚記念日になると二泊三日の旅行に行く、明穂と雪穂は小さい頃、その所為で母方の祖母に預けられていた、丁度、家庭科の授業が始まる頃からその日は2人っきりで留守番する様になり、今でもそれは只野家恒例行事になっている。 だから、今夜と明日の夜は2人っきり。 「とりまお風呂行かない?雪穂」 「良いわね…久し振りに2人で入ろう!」 2人はそれぞれ着替えの用意を済ますと腕組みしながらニコニコと笑顔でバスルームに向かう、脱衣所に入りおもむろに服を脱ぎお互い下着姿になって見合うと互いの成長を比べる様にお互いの身体を見比べ始めた。 「うーん…あんまり変わらないね?」 「本当…身長も変わらないし胸のサイズも同じみたいだね…なんだかここまで一緒だと変な感じ」 「完璧過ぎる双子因子!って感じだね、明穂」 「裸になれば少しは違うのかな?」 「どうだろ?それでも変わらなかったら私達どんだけ~っ!て感じだよね?」 2人はブラのホックを互いに外し合い、下着を脱ぐと並んでみた… 所が、驚く事に見事な程バストサイズからヒップサイズ、ボディラインに至るまで殆ど変わらない…それどころかほくろまでが似た様な所にある。 「ねぇ…これって、まるでクローンよね?」 「そーねー、唯一違うのは髪の色が薄いと濃いっていう色の差位」 「私達の違いってそれ位しかないんだね(笑)」 「まあ…双子だから…よし、お風呂入ろう!明穂」 「うん、雪穂」 お互いに手を繋いでバスルームの扉を開けると笑顔でそこに入って行った。
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