第19章

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突然1人、 部屋に残された柚子は呆然としたまま、 ベッドに座った状態で動けないでいた。 え? 何で? 高山さん課長に何か言ったの? 柚子は溜息を吐くと、 寝室を出て、荒木を探した。 課長の鞄は床に置いたままで、 コートも脱いだままだった。 リビングを見渡すと、 ベランダに繋がっている窓のカーテンが 少し風で揺らいでいたので、 柚子は息を潜めてゆっくりと近づいた。
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