第1章

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リサは、身長178cmの俺と約15センチ差。 要するに162cmの標準サイズ。 セミロングの髪は栗色でふわりと肩に掛かっている。 可愛い系というよりはキレイ系寄りで、 ぱっちりした二重の、引き込まれそうなほどに深い色をした目が特徴的だ。 私服のセンスもお洒落で、 かと言って気取っていないのがいい。 まさに申し分ない完璧な彼女だ。 王道デートスポットとしてやって来たのは、水族館。 手をつなぎながら、ゆっくりと見て回る。 「うわぁ、めちゃくちゃ綺麗!」 『そうだな、楽しめてるか?』 「うん! 水族館とか久しぶりだし!」 俺はといえば、魚なんかには目もくれず、 隣で水槽の中の魚達を目で追うのに夢中なリサに夢中です。 リサと巡る水族館は、ゆっくりしていた筈なのにあっという間で、 「クラゲきれー」 いつの間にか、ラストのクラゲブースに来てしまっていた。 「ほらほら、篤くん、見て! すっごい綺麗だよ」 やっと振り向いたリサの深い色の目に、 ちょうどクラゲのイルミネーションの碧色が反射していて、 あまりにも綺麗で、美しくて、 『リサの方が綺麗だよ』 気付いた時には声に出してしまっていた。 「えっ//」 突然な俺の言葉に、 顔を紅くするリサは、本当に可愛い。 それはもう、閉じ込めてしまいたいくらいに。 『リサ、キスしていい?』 とびきり甘い声できくと、 「うん、いいよ」 恥ずかしそうに小さく返事をしてくれた。
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