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そう、彼女は、
“俺だけの”リサじゃない。
そこが、俺の彼女の唯一の欠点。
彼女は今流行りの仮シならぬ仮女で。
“リサ”という名前も、きっと本名じゃない。
あの可愛い反応も、俺に向けてくれる笑顔も、全て嘘なのかもしれない。
それはわかってる。
それでも。
俺は、初めはネタでやってみたものの、
いつの間にか本当に愛してしまっていたから。
だから、
「あ、ミッキー!
今日はどこで落ち合うの?」
少し先で彼女が別の男に電話していると解っていても、
また彼女に連絡をよこしてしまうのだろう。
彼女が本当に“俺だけの”モノになるまで。
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