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喋らないから手が止まることがなく、いつもよりは進んでると思う。
…なんてことはない。
だってまあさと密室で2人きりなんだよ!?
どきどきしてるし、気のせいか手が震えてるし、気になってちらちら見ちゃう!
てなわけでいつも以上に進んでないと思う。
ごめんね、玲ちゃん。
他の役員がいたらそんなことないんだけどな~
なんでだろ。
やっぱり2人ってのが原因かな?
あ、玲ちゃんってのは副会長のこと。
玲ちゃんは怒ると怖いけど、ちゃんとしてたら優しいんだよ?
俺がまあさと2人きりだと仕事が進まないことはもうわかってて、諦められてるの。
黙々と仕事し始めて数分。
うん、なんやかんや言ってまだ数分しか経ってないの。
生徒会室がノックされた。
多分さっき頼んだ料理をウェイターが運んできたんだと思う。
「は~い、入っていいですよ~」
ドアの外にいるであろうウェイターに、聞こえるようにそう言うとドアが開いた。
そこには、予想通りウェイターがいた。
ウェイターは、料理をテーブルの上に並べると生徒会室から出ていった。
食べ終わったら、また電話すれば食器を取りにきてくれるんだ。
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