日常の変化

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離れなきゃって思ったって話したよね? それ、教室だけじゃなくて生徒会室でもそうだったから。 ああ、でもまあさには好きな人がいる。 こんな嬉しいことがあったら忘れそうになる。 期待しちゃ駄目だ。……まだ。 まだって思ってないと頑張れないからね。 「みや?」 「ぁ…どうもしてないよ。」 その返事に納得してない顔をするまあさ。 昨日覚悟してって言ったの忘れちゃったのかな。 まぁ、アピールの仕方がわかりにくいからかもしれないけど。 普通だったら、何回も告白するとかボディータッチを多くするとかあざとい仕草をするとか心配してるのを表に出したりとかだもんね。 わからないのも無理ないか。 「…真麻が休憩するなんて珍しいですね。」 玲ちゃんがお盆に飲み物とお菓子を乗せてキッチンから戻ってきた。 ちょうどよかった。 多分まだ玲ちゃんが戻ってこなかったら、さっきの返事に納得してないまあさはまた聞いてくると思うから。 まあさは鋭いからな~ どうもしてないの一点張りじゃあなかなか難しいところがある。 まぁ、本当に言いたくないことはしつこく聞いてこないけど。
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