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最悪なんです。
7:20分。
今日も地獄の1日が始まる。
ゆっくりと制服に着替え、いつも家まで来てくれる友人を待つ間、朝ごはんを食べた。
ピーンポーン。7:45分。
友達の美空が来た。
「おはよ。」
「おはよ~寝坊したぁ」
「そんなことないよ?早かったし!」
なんて、他愛もない話ばかりをした。
ずっと、ずーっと。
毎日変わらず。
これが朝の日課だ。
2-B組。個性のありすぎるバラバラなクラスだ。
おかげで体育祭はズタボロ。
文化祭なんて休憩スペース所と最悪な出し物。
「ニーナ!おっはよー」
「あ、りあ!おはよー!早いね!?」
「今日早く来たんだよね」
大親友、いやそれ以上とも言える人だ。
だけど、複雑な気持ちだ。
そこに本当の友情なんて無いわけだから。
そして、また今日も偽りの自分が動く。
1時間目から4時間目までずっと寝続け、
そのあともずっと寝続ける。
そうしないと、精神的に持たない。
溜め込みやすいタイプはめんどくさい。
気がつけば、みんなは帰る支度をしていた
「しせい、れい」
「「「さようならー」」」
その合図でたかるような勢いで扉からみんな出だす。
「ニーナ、かーえろ!」
「りあ!うん!行こう」
2人で帰るのは日課だ。部活?そんなもんめんどくさいから行かないし、入ってもいない。
「あ、今日ピアノだった。ばいばい!」
「うん、ばいばい!」
りあはピアノ教室に行くらしく、いつもとは違う場所で別れた。
背と背を向き合った途端に私の偽りの自分が消え、本当の自分が出る。
まっすぐ、まっすぐ進んだところに家はある。
いつもと同じ道を今日も同じように歩いた
「ふぁぁ。眠…」
大きなあくびが出た。
口元に手を押さえ、目を細める。
ビリッ…
ん?
なんか踏んだ…?
「…あ」
私が踏んでしまったのはよく神社でもらうお札だった。
や、破っちゃったよ!?
どどどうしよう!?
災いがおきたら…
そう思うと顔が青ざめた。
馬鹿なニーナは知り合いからよく
「馬鹿ニーナ」と呼ばれている。
「セロハンテープ貼ったらいいかな…」
とは言っても、カバンの中にはお弁当しか入ってないため、治せない。
仕方ないから持って帰ることにした。
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