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「そしたら隣にいた彼女どうしたと思う?」
「ハンカチ貸してくれた?」
「はいブゥーーーーーーーーー!
答えは可愛いハンドタオル貸してくた、でした!」
「なんか今の不正解音イラッとしたわ」
「そんでな、俺もう有頂天になるの必死で隠しながらお礼言って、洗って返しますって言ったら彼女どうしたと思う?」
「可愛い声で『気にしないで下さい』とか言ってきた?」
「はいブフゥーーーーーーーー!
正解は静かに首を横に振り恥ずかしそうに俯いた、でした!奥ゆかしいね!可愛いね!」
「なんか不正解音がより一層バカにした雰囲気になってるんですけど」
「で、俺、どうすればいい?」
「・・・告れば?」
「無理」
「なんで?」
「だって俺なんか絶対相手にしてもらえないくらいの人だもん」
「だもん、て・ ・・んーー大概は大丈夫だと思うよ?」
「なにを根拠にそんなこと言うんだよ」
「根拠って・・・・・・あんたに告られて喜ばない女子はあんまいないと思うわよ、ってこと」
「なんだお前・・・・・・」
「なによ」
「お前まじ優しい奴だな!慰めでも嬉しいぜ!わかった!勇気出すよ俺!」
「あ!ちょっと待った!やっぱ告る前にその彼女見せてよ」
「えーーーーえーーーえへへへぇーやだよぉーー恥ずかしぃだろーぅ」
「うんうん、見せたいんだね。わかったから今日の帰り本屋行こう」
「えへぇーーーなんだよぉーーぅもーーーぅ」
放課後、夏希は照れてデレデレになってる俺を引きずるようにして本屋に向かった。
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