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本屋に着くと店内には入らず、外から彼女の姿を捜す。
捜すと言っても2秒で発見。
何しろ彼女は一際目立っているから。
夏希は俺が指し示した方向に目を向けた瞬間、全く動かなくなった。
暫く彼女を見つめた後、何やら小刻みに震えはじめる。
そして俯きながら、小さな、それは小さな声で呟いた。
「あんた・・・・・・本当にあの人が好きなの?」
「え・・・・・・うん」
「あの人は・・・・・・ダメ」
「夏希?」
「今まであんたがどんな人を好きになっても応援しようと思ってきたけど、今回ばっかりは・・・無理だと思う」
「どうしたんだよ夏希」
「あの人はね・・・・・・あの人は・・・・・・」
夏希が強く目を閉じて叫ぶ。
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