病弱、余命、チャラ男

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 真面目に話すと、さらにもう少し空気が湿り、重くなってしまう。  だが聞くしかない。  ジレンマだ。  今まで18年間生きてきて、そんな風に思うことはなかった。  くそったれな人生は、この先どうなるかなんてわかりやしねぇ。 「うん……まぁ、それなりだね」  今度は佑のほうが、目を逸らす番だった。  やっぱり、か。こういうところだけは完全な予定調和。  神様でもいやがったら、思い切りぶん殴ってやりてぇ。  この右の拳が、砕けるまで。  佑が、助かるまで。 「そうか……」 「余命まで、あと二週間かぁ」  俺の言葉を遮るように、佑が呟いた。  視線は既に、窓の外――ハラハラと舞い散る桜の花に、向けられていた。  カッときて、窓際まで歩み寄り、ガラガラと窓を叩きつけるように閉め切った。  そして一気に、佑と目を合わせる。  祐はバツが悪そうに、苦笑いしていた。 「佑……」 「風が冷たいね、彰人(あきと)……」
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